映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

2015-01-01から1年間の記事一覧

東京国際映画祭で観た7本の記録(ネタバレ含む)

※データ、あらすじはTIFFのサイトより。 スリー・オブ・アスAll Three of Us [ NOUS TROIS OU RIEN ]102分 2015年 フランス 監督/原案 : ケイロンイラン南部の小さな村。大家族の中の大勢の兄弟のひとりとしてヒバットは産まれた。兄弟たちはみなそれぞれ…

恐くて面白かった『クーデター』のやや水っぽい感想

Twitterでの評判が良く、「下手なホラー映画より恐い」等のコメントに興味を持って、全くノーマークだった『クーデター』を観た。 東南アジアの架空の国に、そこで新たな職を得たアメリカ人男性とその妻、小さな二人の娘たちが入国。しかしその直後に政変が…

ジュラシック・ワールドを観てたらフレンチアルプスで起きたことを思い出した話

『ジュラシック・ワールド』は楽しく観た。恐竜恐い!可愛い!そこでお前が持ってくか!頑張れ子供たち! …まあそういった件については、語り尽くされているだろうから置いておいても大丈夫と思う。 基本的にちょっとキャラクターの感じが古風で。くるんくる…

舞台『ウーマン・イン・ブラック』を観た

今まであまりしてこなかった観劇に挑戦中。先日、佐々木蔵之介の『マクベス』を観た時にチケットを売っていて、あ、英国ホラー!少人数キャスト!と、ふらっと買ってみたもの(少人数の会話劇みたいな方が、派手な舞台より好きみたい)。 去年の『皆既食』が…

フレンチアルプスで起きたことと起きなかったこと

『フレンチアルプスで起きたこと』を観た。 "カップルで観ると非常に気まずくなる映画"と銘打っており、映画館ではそれでも敢えて観る勇気あるカップル向けに「カップルチャレンジ割引」まで提供していたりする。 前情報として得ていたあらすじはこう。 とあ…

『人生スイッチ』を観たよ

アルゼンチンでアナ雪を超える大ヒット、歴代興収新記録、製作がアルモドバル、驚愕と爆笑の渦に襲われる…とのことで、なんか凄そうなので予告編も観ずに出かけた。 始まってみたらオムニバスだった。愉快な小話集ですかね、なるほど。 各ストーリーとコメン…

『サイの季節』を観た

イラン革命時に不当に逮捕され、拷問を受け、30年近く投獄された詩人の物語。釈放後、彼は行方が分からなくなった妻を探すが…という粗筋だけで、もう切ない展開になるのは目に見えている。 二人の間に影を落とし続けるのが、かつて妻の実家で雇われていた運…

昼ドラを観た

「窪田正孝くんの演技がいい」と評判だったので、『Xmasの奇蹟』っていう2009年の昼ドラをぽつぽつ観ていて、ようやく観終わった。 Xmasの奇蹟 DVD-BOX 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2011/12/21 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 10回 この…

今年前半の何本か、まとめ

アメリカンスナイパー 実話ということを差し引いても、もっとドラマチックに描くこともできたと思う。 例えば、何か一つの目標を設定して達成するまで(強敵を仕留めるまでとか)を描くとか、何か印象的なトラウマポイントを作り(子供を誤射してしまうとか…

君が生きた証

「学内の銃乱射事件で息子を亡くした父親が、息子の遺した音楽を作者を明かさず演奏するようになり人気を博すが、バンドの仲間に秘密がバレてしまい…」という話と認識して観た。予告編では、また心の傷を音楽で癒す系の話か…とちょっと食指が動かなかったの…

きっと、星のせいじゃない

原作を読んでから出かけた。難病ものとはいえ、キャラクターや会話がとても生き生きしていて、「お涙系」とは一線を画した魅力がある作品。主人公ヘイゼルのボーイフレンド、ガスは「自分内フィクションの中の素敵なボーイフレンドランキング」上位に来ると…

トーキョーノーザンライツフェスティバル2015

観た物をメモ ミカエル 1924/ドイツ/カール・ドライヤー/サイレント/ピアノ伴奏付き(恒例の楽しみ) 老画家と若いモデルもの。老人は美しい若きモデルにひたすら与えられるだけのものを与え、何があっても許し、対してモデルはそれを欲しいままにしなが…

みんなのアムステルダム国立美術館へ

映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』予告編 - YouTube 前作で工事中断グダグダのまま終わった、そこから始まるのではなく、少し話はだぶらせてあった。 いちばん大きな問題は、入り口の設計について、サイクリング協会から問題視され、設計のやり直…

ビッグ・アイズ

ティム・バートンと言えば、描くキャラクターの大きくて哀しい目。大きな哀しい目つながりの題材。 長い間精神的に虐げられる話だろうと覚悟して観に行ったけれど、思ったよりも見ている側が感じるストレスは少なくて、諸々はさらっと流れて行った。ちょっと…

2014年良かったもの

■2014年公開作ベスト 『馬々と人間たち』(ベネディクト・エルリングソン) 『アバウト・タイム』(リチャード・カーティス) 『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン) 『0.5ミリ』(安藤桃子) 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(デビッド…