映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

2013-01-01から1年間の記事一覧

クロニクルった

ツイッターで評判が良かったし、都内限定公開1000円だというので、カケラも知識を入れずに行ってみた。いつ行っても1000円ていいよね(Tohoはネット予約時に楽天のポイント使えるのもいいよね)。 予告編もチラシも未見で基本設定すら分からない。映画が始ま…

そして父になる:サスペンス映画よりも

同時期にやはり楽しみにしていた『凶悪』が公開で、そちらのリリーさんが世にも恐ろしい悪役だということなので、怖いイメージがつく前にと、こちらの「いいリリーさん」を先に鑑賞することにした。 ストーリーは「赤ちゃん取り違え事件」がベース。片方の家…

ジンジャーの朝 : "Ginger & Rosa"より合う気がする

年をとってから青春映画を観ると、困ったことに親の視点で観てしまう。もちろん、主人公のことも「あぁ、自分にもこういう時があったよ」という目で眺めるのだが、同時に親側の「ひとりの人としての苛立ち」にも気持ちを傾けてしまい、頭の中が忙しいことに…

サイド・エフェクトをなるべく情報を入れずに観た

「なるべく前情報を入れずに観に行くと良い」という前情報により、チラシをさっと観た程度で臨んだ。「新薬で鬱治療中の患者が殺人事件を起こす。果たして副作用なのか?」という話か?…程度のスタンスで鑑賞。予告編↓も観ていなかった。 『サイド・エフェク…

世界にひとつのプレイブック: Silver Linings Playbook

そもそも邦題がぴんとこなかったので、原題は一体どんな意味なのかと調べた。Silver Liningは「銀の裏地」…で、↓このようなものを指すらしい。転じて、「希望の兆し」とか「物事の良い面」という意味になると。 Playbookはスポーツチーム、特にアメフトの作…

夏の終り:映画と原作

予告編で感じた通り、映像はとても綺麗な作品だった。しっとり濡れたような美しい陰影。古びた日本家屋や曲がりくねった路地。型染めの文様。満島ひかり、小林薫、綾野剛という3人の役者さんもそれぞれ良い演技をしていたし、綺麗に撮られてもいた。音楽も…

怪獣・ロボット愛はなくってもパシフィック・リム

週末時々、自転車で30分くらいの所にあるシネコンにレイトショー観に行く。 週末のレイトショーだから、どーん!と楽しい、帰って良く眠れそうな奴がいい。 かくしてパシフィック・リム。特に特撮やロボットアニメに思い入れはないけれど。ところで本作、な…

なんだかんだと『風立ちぬ』は観に行った

さて『風立ちぬ』。TOHOシネマズで映画終演後に4分の予告編を観せられるという仕打ちに遭い、その時点ですっかり観る気は失われていた。 確かに綺麗な映像なのだが、「みんなジブリ好きでしょ?映画館来た人に特別に観せてあげるね?嬉しいでしょ?楽しみで…

箱入り息子の恋(ネタバレしてます)

源ちゃん早く元気になるといいな。 それと夏帆は最近とてもいい。「ヒトリシヅカ」の悪女も、「みんな!エスパーだよ!」のガサツでエロい女子高生もめっさ魅力的で、ほんわり美少女ってだけよりもずっといい。 …ということで観に行った。予告からきっとほの…

第七の封印

シリーズ懐メロ。 高校生の時に一度観ている。その時は監督の名前も知らず、単に死神とチェスをしているスチールを見て「かっこいい!」と思ってビデオを借りた。死神の画は実に格好良かった。そして意味も何も考えなかった。 当時はそんな風に、前情報も知…

シャニダールの花&嘆きのピエタ

『シャニダールの花』 女性の胸に寄生して咲くシャニダールの花を巡る物語。すごく懐かしい感じがした。こういう、ちょっと不思議な設定の、雰囲気があって映像が綺麗で役者さんがオシャレで、でも物語が中途半端なSFって、昔よくあった気がする。そしてとて…

ノーザンライツ2013まとめ その2

『密書』 1914年のサイレント映画。柳下美恵さんのピアノ伴奏付き。 (たぶん)生演奏付きサイレント映画鑑賞は初めて。素晴らしかった…。 セットも映像も美しく、特に風車の下の人影や、窓辺で着替える男の子のシルエットは忘れ難い。密書に関して無実の罪…

ノーザンライツ2013まとめ その1

久々のブログ更新。今年こそもっと!(と毎年思う) とりあえず毎年楽しみにしているこの企画の、今年観た物を記録。 『チャイルド・コール』 「心理迷宮ミステリー」ということで鑑賞。はじめ、主人公が何かに巻き込まれてゆくのを見守っていたつもりが、途…