映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

2014年良かったもの

■2014年公開作ベスト

  1. 『馬々と人間たち』(ベネディクト・エルリングソン)

  2. 『アバウト・タイム』(リチャード・カーティス

  3. グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン

  4. 『0.5ミリ』(安藤桃子)

  5. 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(デビッド・クローネンバーグ

  6. ダラス・バイヤーズクラブ』(ジャン=マルク・ヴァレ

  7. 『滝を見にいく』(沖田修一)

  8. 『ぼくを探しに』(シルヴァン・ショメ

  9. 『エレニの帰郷』(テオ・アンゲロプロス

  10. 『物語る私たち』(サラ・ ポーリー)

 

1は、馬とともに雪の平原で遭難した時の対処法(馬を殺してお腹の中に入る。正しい方法として存在するらしい)や、アイスランド人の酒への情熱(通りすがりのロシア船に「酒売ってくれー!」と叫んで馬ごと海に飛び込む)など、色々とびっくりしたので忘れられない。2はビル・ナイが格好良過ぎて2回観たので個人的アイドル映画。3はこの監督作品、初めて凄くいいと思った。

 

映画は本数を観た割には印象に残ったものが少なかったけれど、名作が少なかったからというよりは、自分の感受性が鈍い年だったせいではないかと思う。やっぱり姪っ子を亡くしたのは大き過ぎる事件だった。

 

■旧作ベスト

 

『斬る』(喜八/ヴェーラ岸田森特集)

死神博士の栄光と没落』(エロール・モリス/ドキュメンタリー/ヴェーラ ナチスと映画特集)

『この庭に死す』(ブニュエル/三大映画祭週間/ヒュートラ渋谷)

『可愛い悪魔』(大林宣彦/火サス/ヴェーラ岸田森特集)

 

ヴェーラさまさま。『可愛い悪魔』は凄過ぎて、後で友達と「語る会」を催した。

 

■良かったTVドラマ

 

『SHERLOCK3』

『ゲームオブスローンズ シーズン3』

『BORDER』

『Nのために』

『昨夜のカレー、明日のパン』

 

テレビばかり見ていた気がする。例年よりもドラマはたくさん観た。『花子とアン』は伝助が退場した辺りで挫折した。

 

■良かった本

 

『低地』(ジュンパ・ラヒリ

『海うそ』(梨木香歩

悪童日記』 三部作(アゴタ・クリストフ)読んで映画も観た
マクベス』読んで『蜘蛛巣城』観た
テンペスト』読んで『プロスペローの本』観た

 
本はあまり読まなかった。シェークスピア一気読みを企てたけれど、5冊読んだところで止まっている。

■ワースト映画
るろうに剣心〜伝説の最期編』

このシリーズは基本、アクション100点ドラマ0点なので恨む筋合いではないが、これはドラマ部分のグダグダが過ぎたと思う。福山出演部分は、物語上絶対に必要だと理解は出来るけれど、寝そうだった。
 
■舞台
『皆既食』
TLで評判が良かったのと、生瀬さんを舞台で見てみたくてふと行った。なんていい声!そして岡田将生くんがはっとする位綺麗で、この役者さんのこの時期を生で観られて良かった(リーガルハイではあんなに嫌いだったのに!)。
コクーンシートが見辛くて、後日いい席でもう一度観た。
 
舞台はあまり観ない分、行く時には「せっかくだから」と、比較的派手で大掛かりなものを選んでいて、観てすぐに忘れてしまっていたけれど、もっとシンプルなものの方が楽しめるのかも、と気づいた作品。
 
『海をゆく者』
上記を踏まえ、ベテランの舞台役者さん結集の会話劇。声や動きにうっとり。浅野和之さんは特にまた観たい。
 
道成寺
念願の!
乱拍子で静まり返った時にお腹がぐうぐう鳴って恥ずかしかった。
 
『半蔀』
袴能で観た。装束や面がなくとも、女性役は女性らしいたおやかさはかなさ。