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映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

昼ドラを観た

テレビ

窪田正孝くんの演技がいい」と評判だったので、Xmasの奇蹟』っていう2009年の昼ドラをぽつぽつ観ていて、ようやく観終わった。 

Xmasの奇蹟 DVD-BOX

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 「クリスマスの夜に事故死した恋人の魂が、たまたま同じ病院に入院していて意識不明だった見知らぬ大学生の中に蘇る」というストーリーで、窪田くんはその不運な大学生の役だ。「見た目は二十歳の大学生だが中身は30代のおっさん」というのが演じどころ。

それにしても、要らないトラブルやら心変わりの多いドラマだった(昼ドラはみんなそうか?)。せっかく死んだ恋人が蘇ったというのに、その奇蹟を有り難く享受はしないのである。思い悩むのも分かるが、主人公2人が「こうするのが相手のため」と言ってみたり、「人間としてこうするべき」と言ってみたり、色んな心の移り変わりを全て表面化させ、ころころ態度を変え、相手ばかりか周りの人間全てをぶんぶん振り回し続ける(そしてしまいには、もっと愛してるって言えば良かった、抱きしめれば良かったなどとオンオン泣くのである)。

一番気の毒だったのは大学生の母親やカノジョ、友人で、すっかり別人になってしまった彼におろおろし、心配したり理解しようと努力したり必死なのだが、当の本人は今まで知らなかった筈の年上の女性にあからさまに執心し、勝手な行動をしまくるばかり。

母親は母子家庭で必死で育ててきた息子を奪われた形になり、心配のあまり色々と口を出したり直談判に行ったりするのだが(そしてそれはストーリー的にはヒロインと恋人を引き裂く邪魔立て行為なのだが)、それもやむを得ない話だし、カノジョもしまいには狂言妊娠やらプチストーカー化やらで迷惑女と化すが、それまでの彼女の努力や献身を見たらそれも仕方なしと思えるくらい、あれこれと酷い目に遭う。「これからはケンとして生きるね」などと宣言されて喜べども、結局中身はコウジなので裏切られる。

本来であれば、主人公二人の悲恋に涙するのだろうが、(窪田くん目当てのせいか)彼の周辺に同情しちゃって同情しちゃって、恋人を亡くした悲劇のヒロインにさっぱり肩入れできなかった。早く持ち主に身体を返してやれ!!!

物語のラストでようやくケンの身体は本人の魂に返され、その時の彼が、話し方もしぐさも本当に別人のようだったので、あーやっぱり上手いねえ、と感心して終わった。「時々大学生の魂が戻って来る」っていう設定だったらもっと面白かったかも知れない。

その他、窪田くん視点での見所と言えば、コウジはピアニストだったという設定なので、その魂が宿ったケンがピアノを弾く場面がたくさんあり、手がやたら綺麗に撮られているあたりかな。

ヒロインは髙橋かおりで、彼女も手がとても綺麗だった。死んだ恋人役(大学生の中に入っている人)は岡田浩暉で、『デート』の胡散臭い心理カウンセラー役で観たばかりだったので、関係ないのにおかしくてたまらなかった。