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映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

箱入り息子の恋(ネタバレしてます)

映画

源ちゃん早く元気になるといいな。
それと夏帆は最近とてもいい。「ヒトリシヅカ」の悪女も、「みんな!エスパーだよ!」のガサツでエロい女子高生もめっさ魅力的で、ほんわり美少女ってだけよりもずっといい。
…ということで観に行った。予告からきっとほのぼのラブストーリーなんだろうな、という予想のもと。


彼女いない暦=自分の年齢の地味で奥手な公務員の青年が、親が押し付けて来たお見合い相手に恋をする。初めての恋をして体験する、初めてのわくわくと世界の輝き。
良さそうな話じゃないですか!
もちろんそんなシチュエーションはある意味ファンタジーなので、大杉蓮演じる女性の父親の酷過ぎる横暴さも、まぁマンガ的キャラクターってことで!と眼をつぶることにする。
ファンタジー!ファンタジーだ!と色んな点で自分に言い聞かせ、物語はハッピーに終わったけれど、それでも観終わってからなんだかもやもやし、それが何日も残っている。…ファンタジーって言えば何でも許されるわけではない。

もやもやそのいち。
「彼女は外見で人を判断しない」というのが彼女を選んだ理由、と普段全く喋らない主人公が勇気を出して力説するが、そこなのか。彼女にも同じ境遇の人にもあまりにも失礼ではないか。言葉でそう説明させても、もうちょっと彼女の外見や身体的特徴以外の、内面的な「素敵な所」を見知って好きになる場面があっても良かったのに!
そう、彼女にはお前の外見は見えない。同様にお前の方は彼女の外見無視で判断したのか?それは違うだろう?

もやもやそのに。
この恋の最大の(いや唯一と言ってもいい)障害は大杉蓮だった。だったら大杉蓮を納得させるべく、頑張るしかないはずだ。
なのに何故、大層努力して執り行ったことが、父親の眼を盗んで彼女の窓までよじ上り、階下に父親がいる状態でヤっちゃうことなのか。いい大人が!夜這いとか!私が父親だったら絶対に許さない。
昇進試験はサボって先にそっちかよ、と、傍から観ていてもちっとも素敵じゃない。それで2階から落ちて怪我をすれば全て許されるのか?世の中のお父さん、どうよ?

源ちゃんも夏帆ちゃんもかわいらしかったし、音楽もよかった。
でも、もやもやは止まらなかった。
恋愛が人を動かすパワーは描かれていたものの、「素敵さ」の基準が作り手と私とでは違っていた、ということなんだろう。