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映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

ノーザンライツ2013まとめ その1

映画

久々のブログ更新。今年こそもっと!(と毎年思う)
とりあえず毎年楽しみにしているこの企画の、今年観た物を記録。

  • 『チャイルド・コール』


「心理迷宮ミステリー」ということで鑑賞。はじめ、主人公が何かに巻き込まれてゆくのを見守っていたつもりが、途中からだんだん、あれ?巻き込まれているのは観客か?という気分になってくる、ぐるぐるミステリー。
去年観た『隣人』と似てるなぁと思ったら同じ監督だった(予習不足)。3月から日本公開。



印象的だったこといくつか。


まずはタイトルであり、大事な小道具ともなるチャイルド・コール(ベビー・コール)という製品。
馴染みがなかったので、タイトルでぱっとその製品をイメージできないのが残念だったのだが、室内トランシーバーみたいな物で、別室にいる子供の気配を確認したり、離れた場所から声をかけたりするのに使うらしい。生まれた時から子供部屋がある欧米ならではだね!と思ったら日本でも「ベビー・モニター」という名前でいくつかあるみたい(Amazonのカテゴリにもあった)。


上映後のトークショーでは、最後、司会者からの「日本の映画ファンにメッセージを」に固まる監督の姿。
通訳さんの解説によると、日本では気軽に尋ねられるこの質問は、ノルウェーの人にとってはとても重いもので、即答するのは難しいのだそう。一体ノルウェー語における「メッセージ」というのはどういう語源で、どういう意味を帯びているのだろう?どういう時に使うんだろう?(日本語で喋る時に、カタカナ語の意味を軽く考えがちなのも、きっとよくないんだろうな)
一つの言葉に対して、瞬時に色々と思ったひととき。


監督はこの作品の主人公の最後の選択について「とても勇気がある」と言っていたのには、「どういう点が?」と突っ込んで聞いてみたかったのだけれども、質疑の時間が短くて断念残念。

  • 『ブリーダー』



去年映画ファンから絶大な(たぶん)支持を受けた『ドライヴ』の監督の初期作品。
ただ個人的にはあの作品に対しては、色は綺麗だったけれど登場人物はみんなばかだ…位にしか思わなかったので、まぁせっかくだから何となく観てみた、という感じ。
そんな適当な気分で観始めたらなんと!マッツ・ミケルセンが出てきたではありませんか!(予習不足)
そこで私の気分は急上昇し、また彼が「映画の話しかできないビデオ屋のオタク店員」という役柄で、店にあるビデオの監督名をだらだらだらだらだらだら唱え始めたものだから、さらに盛り上がり、もう後はマッツの幸せを祈るばかりである(せっかくデートの約束を取り付けたのに、びびって行かなかったりするしさ)。
マッツのエピソードは劇中の箸休め的存在で、本来のストーリーは「恋人の妊娠に腹を全然括れない男が暴力性を抑えられなくなっていく」なのだが、そこはあまり記憶にないのだった(女性としてはちょっと残念なストーリーでもあるしね…)。
ストーリーやノリは既存の色んな監督に影響を受けまくった感じ、ではあるのだが、やっぱり色使いがとても綺麗で映像がちょっと他と違うセンス。こういう人が国外に出ていくものなのだなぁ、としみじみした。