映画とどこかまで行こう

主に観た映画の感想を。新作・旧作、劇場・DVD鑑賞混じります。時々テレビドラマも。

2016年映画ベスト

鑑賞順 サウルの息子 ルーム 光りの墓 緑はよみがえる ディストラクション・ベイビーズ クリーピー シング・ストリート シン・ゴジラ ソング・オブ・ザ・シー みかんの丘 『サウルの息子』はつらくてもうたぶん二度と観ないだろうけれども、主観的な視野を映…

東京国際映画祭で観た7本の記録(ネタバレ含む)

※データ、あらすじはTIFFのサイトより。 スリー・オブ・アスAll Three of Us [ NOUS TROIS OU RIEN ]102分 2015年 フランス 監督/原案 : ケイロンイラン南部の小さな村。大家族の中の大勢の兄弟のひとりとしてヒバットは産まれた。兄弟たちはみなそれぞれ…

恐くて面白かった『クーデター』のやや水っぽい感想

Twitterでの評判が良く、「下手なホラー映画より恐い」等のコメントに興味を持って、全くノーマークだった『クーデター』を観た。 東南アジアの架空の国に、そこで新たな職を得たアメリカ人男性とその妻、小さな二人の娘たちが入国。しかしその直後に政変が…

ジュラシック・ワールドを観てたらフレンチアルプスで起きたことを思い出した話

『ジュラシック・ワールド』は楽しく観た。恐竜恐い!可愛い!そこでお前が持ってくか!頑張れ子供たち! …まあそういった件については、語り尽くされているだろうから置いておいても大丈夫と思う。 基本的にちょっとキャラクターの感じが古風で。くるんくる…

舞台『ウーマン・イン・ブラック』を観た

今まであまりしてこなかった観劇に挑戦中。先日、佐々木蔵之介の『マクベス』を観た時にチケットを売っていて、あ、英国ホラー!少人数キャスト!と、ふらっと買ってみたもの(少人数の会話劇みたいな方が、派手な舞台より好きみたい)。 去年の『皆既食』が…

フレンチアルプスで起きたことと起きなかったこと

『フレンチアルプスで起きたこと』を観た。 "カップルで観ると非常に気まずくなる映画"と銘打っており、映画館ではそれでも敢えて観る勇気あるカップル向けに「カップルチャレンジ割引」まで提供していたりする。 前情報として得ていたあらすじはこう。 とあ…

『人生スイッチ』を観たよ

アルゼンチンでアナ雪を超える大ヒット、歴代興収新記録、製作がアルモドバル、驚愕と爆笑の渦に襲われる…とのことで、なんか凄そうなので予告編も観ずに出かけた。 始まってみたらオムニバスだった。愉快な小話集ですかね、なるほど。 各ストーリーとコメン…

『サイの季節』を観た

イラン革命時に不当に逮捕され、拷問を受け、30年近く投獄された詩人の物語。釈放後、彼は行方が分からなくなった妻を探すが…という粗筋だけで、もう切ない展開になるのは目に見えている。 二人の間に影を落とし続けるのが、かつて妻の実家で雇われていた運…

昼ドラを観た

「窪田正孝くんの演技がいい」と評判だったので、『Xmasの奇蹟』っていう2009年の昼ドラをぽつぽつ観ていて、ようやく観終わった。 Xmasの奇蹟 DVD-BOX 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2011/12/21 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 10回 この…

今年前半の何本か、まとめ

アメリカンスナイパー 実話ということを差し引いても、もっとドラマチックに描くこともできたと思う。 例えば、何か一つの目標を設定して達成するまで(強敵を仕留めるまでとか)を描くとか、何か印象的なトラウマポイントを作り(子供を誤射してしまうとか…

君が生きた証

「学内の銃乱射事件で息子を亡くした父親が、息子の遺した音楽を作者を明かさず演奏するようになり人気を博すが、バンドの仲間に秘密がバレてしまい…」という話と認識して観た。予告編では、また心の傷を音楽で癒す系の話か…とちょっと食指が動かなかったの…

きっと、星のせいじゃない

原作を読んでから出かけた。難病ものとはいえ、キャラクターや会話がとても生き生きしていて、「お涙系」とは一線を画した魅力がある作品。主人公ヘイゼルのボーイフレンド、ガスは「自分内フィクションの中の素敵なボーイフレンドランキング」上位に来ると…

トーキョーノーザンライツフェスティバル2015

観た物をメモ ミカエル 1924/ドイツ/カール・ドライヤー/サイレント/ピアノ伴奏付き(恒例の楽しみ) 老画家と若いモデルもの。老人は美しい若きモデルにひたすら与えられるだけのものを与え、何があっても許し、対してモデルはそれを欲しいままにしなが…

みんなのアムステルダム国立美術館へ

映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』予告編 - YouTube 前作で工事中断グダグダのまま終わった、そこから始まるのではなく、少し話はだぶらせてあった。 いちばん大きな問題は、入り口の設計について、サイクリング協会から問題視され、設計のやり直…

ビッグ・アイズ

ティム・バートンと言えば、描くキャラクターの大きくて哀しい目。大きな哀しい目つながりの題材。 長い間精神的に虐げられる話だろうと覚悟して観に行ったけれど、思ったよりも見ている側が感じるストレスは少なくて、諸々はさらっと流れて行った。ちょっと…

2014年良かったもの

■2014年公開作ベスト 『馬々と人間たち』(ベネディクト・エルリングソン) 『アバウト・タイム』(リチャード・カーティス) 『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン) 『0.5ミリ』(安藤桃子) 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(デビッド…

凶悪 :ポスター最恐

山田孝之が好きなので、出演作はとりあえず観る候補に入れる(これを山田枠と呼ぶ)。しかも本作はピエール瀧とリリー・フランキーが世にも恐ろしい犯罪者を演じるということなので、ずいぶん前から楽しみにしており、なるべく内容の情報を入れないようにし…

地獄でなにが悪い:園子温ふたたび

この監督さんの作風はクド過ぎて、それが魅力にも欠点にもなる。 『ヒミズ』を観た時にはむっかついて、この程度の代物で震災直後の被災地に来んなよばかばかばかばか(私は東北人ですんで)、この監督はしばらくいいや、と思ったものの、それから1作おいて…

クロニクルった

ツイッターで評判が良かったし、都内限定公開1000円だというので、カケラも知識を入れずに行ってみた。いつ行っても1000円ていいよね(Tohoはネット予約時に楽天のポイント使えるのもいいよね)。 予告編もチラシも未見で基本設定すら分からない。映画が始ま…

そして父になる:サスペンス映画よりも

同時期にやはり楽しみにしていた『凶悪』が公開で、そちらのリリーさんが世にも恐ろしい悪役だということなので、怖いイメージがつく前にと、こちらの「いいリリーさん」を先に鑑賞することにした。 ストーリーは「赤ちゃん取り違え事件」がベース。片方の家…

ジンジャーの朝 : "Ginger & Rosa"より合う気がする

年をとってから青春映画を観ると、困ったことに親の視点で観てしまう。もちろん、主人公のことも「あぁ、自分にもこういう時があったよ」という目で眺めるのだが、同時に親側の「ひとりの人としての苛立ち」にも気持ちを傾けてしまい、頭の中が忙しいことに…

サイド・エフェクトをなるべく情報を入れずに観た

「なるべく前情報を入れずに観に行くと良い」という前情報により、チラシをさっと観た程度で臨んだ。「新薬で鬱治療中の患者が殺人事件を起こす。果たして副作用なのか?」という話か?…程度のスタンスで鑑賞。予告編↓も観ていなかった。 『サイド・エフェク…

世界にひとつのプレイブック: Silver Linings Playbook

そもそも邦題がぴんとこなかったので、原題は一体どんな意味なのかと調べた。Silver Liningは「銀の裏地」…で、↓このようなものを指すらしい。転じて、「希望の兆し」とか「物事の良い面」という意味になると。 Playbookはスポーツチーム、特にアメフトの作…

夏の終り:映画と原作

予告編で感じた通り、映像はとても綺麗な作品だった。しっとり濡れたような美しい陰影。古びた日本家屋や曲がりくねった路地。型染めの文様。満島ひかり、小林薫、綾野剛という3人の役者さんもそれぞれ良い演技をしていたし、綺麗に撮られてもいた。音楽も…

怪獣・ロボット愛はなくってもパシフィック・リム

週末時々、自転車で30分くらいの所にあるシネコンにレイトショー観に行く。 週末のレイトショーだから、どーん!と楽しい、帰って良く眠れそうな奴がいい。 かくしてパシフィック・リム。特に特撮やロボットアニメに思い入れはないけれど。ところで本作、な…

なんだかんだと『風立ちぬ』は観に行った

さて『風立ちぬ』。TOHOシネマズで映画終演後に4分の予告編を観せられるという仕打ちに遭い、その時点ですっかり観る気は失われていた。 確かに綺麗な映像なのだが、「みんなジブリ好きでしょ?映画館来た人に特別に観せてあげるね?嬉しいでしょ?楽しみで…

箱入り息子の恋(ネタバレしてます)

源ちゃん早く元気になるといいな。 それと夏帆は最近とてもいい。「ヒトリシヅカ」の悪女も、「みんな!エスパーだよ!」のガサツでエロい女子高生もめっさ魅力的で、ほんわり美少女ってだけよりもずっといい。 …ということで観に行った。予告からきっとほの…

第七の封印

シリーズ懐メロ。 高校生の時に一度観ている。その時は監督の名前も知らず、単に死神とチェスをしているスチールを見て「かっこいい!」と思ってビデオを借りた。死神の画は実に格好良かった。そして意味も何も考えなかった。 当時はそんな風に、前情報も知…

シャニダールの花&嘆きのピエタ

『シャニダールの花』 女性の胸に寄生して咲くシャニダールの花を巡る物語。すごく懐かしい感じがした。こういう、ちょっと不思議な設定の、雰囲気があって映像が綺麗で役者さんがオシャレで、でも物語が中途半端なSFって、昔よくあった気がする。そしてとて…

ノーザンライツ2013まとめ その2

『密書』 1914年のサイレント映画。柳下美恵さんのピアノ伴奏付き。 (たぶん)生演奏付きサイレント映画鑑賞は初めて。素晴らしかった…。 セットも映像も美しく、特に風車の下の人影や、窓辺で着替える男の子のシルエットは忘れ難い。密書に関して無実の罪…

ノーザンライツ2013まとめ その1

久々のブログ更新。今年こそもっと!(と毎年思う) とりあえず毎年楽しみにしているこの企画の、今年観た物を記録。 『チャイルド・コール』 「心理迷宮ミステリー」ということで鑑賞。はじめ、主人公が何かに巻き込まれてゆくのを見守っていたつもりが、途…

新年初DVDは裸のおじいちゃん集団に追いかけられる映画:『レア・エクスポーツ』

年末にツタヤディスカスから借りて放置していたのを今頃観た。 北欧初、サンタクロースを題材にしたブラックコメディ…というような認識だったのだが、これはホラーコメディ? ホラーによくある「封印されていた邪悪なものを掘り出してしまい、災いが訪れる」…

海を見ながら走る電車

今年5月に、気仙沼線沿いの道を走った時の写真。 この路線はまだ部分的にしか復活しておらず(代行でバスが走っているようです)、また、今後を考えれば同じ海沿いのこの場所に再び線路を敷くことは考え難く。 以前は本数は少ないものの、仙台駅から電車1本…

2011年映画ベスト10

よかった順ではなく、あくまでも鑑賞順。 『その街のこども』 テレビ放映時にも繰り返し観たものだけれど。 子供の時に阪神淡路大震災を経験し、今は神戸から離れて暮らしている男女2人が、1/16に神戸で偶然出会い、夜通し街を歩きながら色んな話をする、と…

お休みに入ったので映画を観まくった 無言歌の巻

4本目:『無言歌』 毛沢東時代の中国で、体制批判をしたと見なされた(実際に批判をした人もいれば、無実や陰謀で有罪になった場合もある)人が送られた再教育収容所を舞台にした話。 1956年に言論の自由が推奨され、人々の積極的な発言を促していたのが、翌…

お休みに入ったので映画を観まくった サラの鍵の巻

3本目:『サラの鍵』 教訓:自分の名前を相手に知らせること、および、相手の名前を知ることは、とても重要な方策。 フランス国家主導のユダヤ人迫害についての映画。 なんだか「つらい時代」についての話が続くな。これも、そもそもそんなことさえなければ…

お休みに入ったので映画を観まくった CUTの巻

2本目:『CUT』 劇場には監督本人(アミール・ナデリ)が来ていて、観客として来ていた可愛い女の子とのツーショ撮影に引っ張りだこだった。監督も女の子たちもかわいかった。ほのぼの。 ストーリーは、映画マニアの主人公が、兄の遺した借金返済のために殴…

そういえば『永遠の僕たち』も観たのだった

観ている間中、何で私これ観に来たんだっけ?と考えていた。 「英語を喋る加瀬亮(『アウトレイジ』でかっこよかった!)」鑑賞かつ、予告編でヒロイン可愛いかった、が動機だったっけ? (振り返ってにこっとする所がかわいいんだ) 全編ゆるゆるふわふわし…

お休みに入ったので映画を観まくった 瞳は静かにの巻

時間を読み間違えて計画が狂う。最近多いので、今年最後の反省にしよう(最後になるといいが)。 1本目:『瞳は静かに』 「軍事政権下のアルゼンチンが舞台の映画」という前情報で、観ようと思っていた。 ちょっと前に山形ドキュメンタリー映画祭で観た、そ…

100年ぶり位に月9を完走したのだった

まあ100年は大げさか、何時以来だろう?と歴代のタイトルを眺めたら、ラブジェネ以来だった。それでも相当な大昔だ(『のだめ』は再放送で観たから入れない)。 恋愛できない理由=しょうもない自分探しでいっぱいいっぱいだから …という見事なオチのついた…

よくある話

ずっと前に録画していた『マンオンワイヤー』をやっと観た。 70年代に、ツインタワーに渡したワイヤーの上を歩いた、「ゲリラ綱渡り」についてのドキュメンタリー映画。ああ、ツインタワー! 映画の意図とは別の部分に対する感慨を強く持ちつつ、観終わって…

勝手な思い入れと自分の記憶と

『50/50』を観た。『(500)日のサマー』の主役の人("ジョセフ・ゴードン=レビット"という名前がどうしても覚えられない)が、ガン患者を演じる闘病ドラマ。割と極端な描写も多かったから、これは本国ではコメディに分類されるのかも知れない。 「ガンで闘…

最近観た映画めも

忘れちゃうので印象メモ 最近はラピュタ阿佐ヶ谷の伊藤雄之助特集に通い始めたところ。 -アジョシ 子役は『冬の小鳥』の子。 ウォンビンのことは『母なる証明』で知って、何か小出恵介みたいな顔の人、という認識。あの作品での演技はとても良かったと思うの…

ひと区切り

ようやっと仙台に飛ぶことができ、家族や家屋の無事をこの目で確認し、この手で触り、倒れたタンスを起こし、思っていたよりも元気な街や人々の様子(仙台は他の被災地と比べて格段に復興は早いのだろう)を目撃し、ようやっと一歩前進。「直に」というのは…

心の半分は冷蔵庫の中

こんな気持ちはみっともないし、何かに甘えているのかも知れない。それでも、正直なところを書き残しておく。大震災。両親も、妹も、猫も、実家も、友達も、東北にいた大事な人はみんな無事だった。 それでもあの日以来、魂が半分になったような気分でいる。…

ポプラ大賞だかの作家が水嶋ヒロだとか騒ぎになった日

…と全く同じ日に話題になっていてそっちに頭がいっぱいになったニュースと言えば「つぐみAV出演」。動揺のツイートが自分のTLを賑わせてたが、実際に観たという発言には出会っていない。どうだったんだろう(…いや、いいけど…)。それはさておき、自分がもの…

それぞれの世界

最近、世界は人によって全く見え方が違うんだと言うことがようやく分かって来た。よくドラマや映画を観ながら、「人はこんなに冷たくないよ」「普通こういう時は助けるよ」などと思って来たのだが、それは私がどちらかというと親切な世界に生きているだけで…

あとから書くもの、めも

>>スプリングフィーバー 色々と後から「あれはああいう意味だったのかしら」とか「こういう解釈もあるな」とか思い始めると止まらない。作中朗読された詩が、もっとじっくり読みたい。 「宿命に似たり」という所とか。 「わずかに睡蓮が揺れるとあっという間…

聞いてない

評判が良かったので、なるべく前情報は入れずに挑戦。 じわじわじわじわ、違和感や気味の悪さを散りばめながらストーリーは進み、それが最後に大爆発。何これ怖いよ、ゾンビものなの?怖いけどでもでも先が気になるよ。 アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミッ…

読んでは寝てばかり

最近、やたらと好きなマンガの新刊が出るので、ほくほくと読んでは、そのまま寝てしまう。 楽しみで続けて読んでるマンガの中で、唯一の少年マンガ。 自分も頑張ろう!とか、色々もっと考えて物事かからないとなぁ、とか、ストレートにいい影響がもらえる辺…